予算特別委員会記録(平成25年第1回定例会)・319

 

○角田秀穂委員 予算書を見てもよくわからないので、1点教えていただきたい。

 教育委員会所管の事業のうち、平成25年度予算において、学校教育を除き、しかも独身の若い人たちに対する事業はどういうものがあるか。

 例えば、子育て支援といえば新年度拡充する子ども医療費補助だけで21億円、高齢者といえば特養の整備補助金だけで20億円。今言った対象の方のための予算はどれだけとっていて、具体的にどういう事業をやるのか。

 この中見渡しても、対象になるのは1人(笑声)。あとは、昔そうだったという人ばっかりだが、特に若い人のニーズを把握した上で新たに取り組むメニューがあれば教えていただきたい。

○社会教育課長 非常に難しい点だが。

 このたび策定した第二次生涯学習基本構想推進計画においては、生涯を通した学びの中で、多くの人との出会いや交流を深めて、生きがいや仲間づくりを目指すことを一つの重点目標に掲げている。そういった中で乳幼児期から児童生徒期、青年期──この部分だと思うが──、成人期、高齢期といった各ライフステージの課題に応じた学習機会を提供するとしている。

 今、委員ご指摘の若者については、生涯学習の場に参加することが非常に少ない世代である。そういった中でも、これまでは、最近だが、公民館で結婚活動の支援となる知識や教養、マナーを身につけていただく婚活支援セミナーや、若い世代を公民館に呼び込むための路上ライブをしている若者や若手音楽家を募ったコンサート、ヤングミュージックフェスタなど、若者をターゲットとした事業に取り組み始めている。

○角田秀穂委員 若者のための施策というと、経済部で行っているニート対策とか、主に若年者雇用が主眼になっているが、もっとほかにも若い人たちにとって魅力のあるまちづくりを進めていく必要性があるのではないか。

 一つの例として、例えば船橋は非常に人の行き交うところで、路上ライブをやられている若い人も結構いる。そういった活動を行政としても少しでも支援することにより、若い世代にとって少しでも魅力のあるまちづくりを進めていくことも必要ではないかと思うが、こうしたことも踏まえてどのようにお考えか。

○社会教育課長 音楽活動が盛んな本市においては、若者を中心としたストリートライブは、若者同士の交流が盛んになり、まちが元気になる。若者のストリートライブの実態を私どもはまだ把握していないので、そういった実態や、実際若者自身がどのような支援を市に求めているのか、市としてはどのような支援ができるのか、道路を管理している道路部、経済部など関係する部署と調査研究していきたい。

○市民文化ホール館長(市民文化創造館長) 今の社会教育課長に加え、現在、きららホールでは、駅前のストリートミュージシャンに着目し、公開オーディションを行っている。優勝者には、通常はプロのミュージシャンに出演をお願いている、毎月1回行っている「よりみちライブ」への出場ということで、場を提供している。

 今年度も実施する予定なので、オーディションの希望者にも、船橋駅周辺でライブが盛り上がるためには、どういうことを要望しているのか、どういうルールがあったらいいのか、アンケートや聞き取りをしながら、率直な意見の収集に努めてまいりたい。

○角田秀穂委員 若者の意見ということで、オーディションをやって、「よりみちライブ」に出演していただいたが、今年度はたしかアコースチックのデュオグループだと思う。その人ともこの前話したが、非常に純粋に夢を追いかけている。私もあれほど汚れを知らない時期があったのかと少し振り返させられたのだが、もう少し後押ししてあげても、罰は当たらないのではないか。

 その人以外で、船橋でメジャーデビューを夢見て音楽活動をやっている人に、今どこが一番魅力あるかと聞くと、川崎という答えが返ってくる。あそこは「音楽のまち・かわさき」を標榜して、市も挙げて、路上ライブも含めて、場の提供も含めて、まちづくりをしている。若い人にとって、そこがすごく魅力的に映っているという現実がある。

 船橋を考えた場合、船橋駅は千葉県で一番乗降客が多い駅で、人が行き交う。そういったところで積極的に若い人にとっても魅力あるイベント等を打つことは、いろいろ知恵を出せばできるのではないか。今、そういった意向も把握して考えるということなので、ぜひ前向きに考えていただくよう要望する。