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平成18年第3回船橋市議会定例会会議録(第4号・5

角田秀穂議員  続きまして、児童福祉法改正により、101日から障害児施設の利用料金の負担増に関して質問をし ます。障害者、障害児がサービスを利用した際の負担について、障害者の場合ですと、世帯を別扱いでみなすことによる負担軽減などの方策もとることができま すが、障害児の利用者負担については保護者の収入による負担となり、子育て中の家庭にとっては負担感が強いものとなっております。また、一般的に障害児を 育てる世帯は比較的若い世代が多く、収入も決して多くはありません。そうした世代の負担の水準について、一般家庭との公平性の観点から、本当にこれでよい のかということを、もっと考えるべきだとの思いから、質問をいたします。

 本市の知的障害児通園施設さざんか学園の10月からの利用料について、先番議員への答 弁では、4歳児以上の保育料にあわせ負担軽減を図るとのことでしたが、当然のことながら、本来、保育所とは目的や内容が全く異なるものでもあります。ま た、経済的負担という面から考えて、一般の子育て世帯との比較を考えた場合も、例えば保育所に子供を2人以上預ける場合、子育ての経済的負担軽減のため、 保育料は第2子については標準保育料の半額、第3子は標準保育料の10分の1となります。

 また、幼稚園に2人以上通わせる場合においても、同様の考え方から、就園児奨励補助金 が第2子以降は増額して交付をされます。例えば、市民税所得割額が18601円以上、135000円以下の世帯の場合、第1子については56900 円の補助金額ですが、これが第2子については126000円、第3子以降については238000円が交付をされているというぐあいです。さざんか学園 に通所している児童の兄弟が保育所に通っているという場合に保育料減額の規定が適用されるのか。また、兄弟が幼稚園に在園しているという場合、就園児奨励 補助金の割り増し基準が適用されるのかどうか。こうしたことが配慮されない、できないのであれば、結局障害児を持つ家庭の子育ての経済的負担という面でも 極めて不公平だと言わざるを得ません。より一層の負担軽減策が必要であると考えます。

 具体的にどうすればよいかを考えた場合、例えば、兄弟が保育所や幼稚園に通っている場 合、兄弟全員、保育所に通っているものと見なして、経済的負担に不公平が生じないよう利用料を設定するという方法も考えられなくはありませんが、それぞれ 所管が異なる中で、こうしたことを行おうとすれば、事務作業も極めて煩雑になる上、何よりも保護者にも余計な手間、負担をとらせることにもなり、現実的と は言えません。

 そこで、現実的な負担軽減方策として提案させていただくものですが、まず1点目とし て、さざんか学園の利用料については、一律に保育所に2人以上預けた場合の2人目に適用をされる保育料、すなわち標準保育料に0.5を乗じた額、半額程度 とすること。その上で、2点目として現実に3人以上の子供をさざんか学園と保育所、幼稚園に通わせている世帯に対しては、これは全体から見れば、それほど 多いケースではないと思います。こうした世帯についてはそれぞれの所管、保育課と教育委員会の学務課ということになると思いますが、それぞれと連携をとっ て、障害児を育てるがゆえに過度の負担を強いられることのないよう負担軽減策を講ずることを検討し、速やかに実施することを強く求めたいと思います。

 知的障害児通園施設の利用料をめぐっては、国から食費、利用者負担に関する新たな見解 が示されたのが824日、議会の直前ということもあり、そこから負担額をどうするかという検討を開始されたということで、極めて短い期間の中での作業を 強いられたという事情も十分に理解できるところでありますので、この要望に対する答弁はここではあえては求めません。できる限り早急に検討いただき、実施 していただくことを要望させていただきまして、第1問といたします。(「そういうことは国会でやってもらわないと」と呼ぶ者あり)