平成14年第2回船橋市議会定例会会議録(第5号・7(1))

角田秀穂議員 明るい公園づくりということについてお伺いをいたします。

 本市の場合、全国平均に比べても大きく立ち後れている公園整備が市政の大きな課題の1つ ともなっておりますが、近年、健康づくりの一環として、夜間においてもウオーキングやジョギングにいそしむ市民がふえております。市民が自分自身の健康に 関心を持ち、運動をすることは好ましいことではありますが、本市の道路事情から見ても、特に夜間に安心して歩ける、または走れるコースというものは極めて 限られているのが実情であります。そうした中にあって、比較的規模の大きな近隣公園等を夜間に利用されている方も最近は特にふえているようで、公園の照明 が暗く、足元がおぼつかなくておっかない、夜間でも歩けるように明るくならないものかといった声もお聞きいたします。公園は基本的に昼間利用するための施 設という考え方もあるのだろうと思いますが、車の通行などを気にせず運動できるスペースとして、夜間も利用する市民が多いという実態があることを考えあわ せた上で、もう少し照明を明るくすることはできないものかと考えます。

 そこでお伺いしたいのですが、社団法人日本公園緑地公園協会発行の都市公園技術標準によ りますと、公園に設置する照明の照度について、公園の種類、性格、利用形態を十分に把握し、照明する場所や対象物によって、JIS照度基準等を参考にして 適正な所要照度を決定するとされております。そして、そのJIS照度基準では、公園の照度は主要な場所では5ルクス以上30ルクスまで、その他の場所は1 ルクス以上10ルクスまでとされております。5ルクスから30ルクスというのは、市街地や駅前広場の照度基準と同程度です。本市においてはどのような基準 で照明の明るさを決めておられるのか。また、計画どおりの明るさが保たれているかどうかの点検管理はどのように行われているのかについてお伺いします。

都市整備部長(阿部幸雄) 明るい公園づくりについてお答え申し上げます。

 まず、公園内への照明施設の設置につきましては、ご質問にもありましたけれども、私ども も都市公園技術標準を基準としておるところでございます。具体的には出入り口等の主要部分では照度5ルクス以上、全体的には最低1ルクス以上の照度が確保 できるよう、照明器具を配置しておるところでございます。ただ、広場の中央部分など、公園利用の支障になるため、照明灯の設置ができない部分では、この照 度が確保できない場合もございます。また、隣接の家屋あるいは動植物への影響が考えられる箇所では、遮光ルーバーを取りつける等の配慮をしておるところで ございます。

 次に、点検管理につきましてでございますけれども、私どもは個別の公園につきまして、利 用者の方から公園が暗いという要望等が寄せられました場合、各公園におきまして照度計にて照度をチェックし、確認いたしますとともに、木の剪定あるいは園 内灯の増設等で対応しているところでございます。

角田秀穂議員  明るい公園づくりについてですが、最近は特に夜でも安心できる公園づくりという観点から、こうした照明を明 るくしていこう、基準を見直していこうというような動きもあります。例えば大阪市でも、犯罪や事故を未然に防ぎ、万が一、事件や事故に巻き込まれそうに なっても回避できるよう、照明灯の配置換えや増設により、都市公園の夜間照明の照度を上げ、夜間でも安心して公園を利用できるようにしようとする取り組み などもあります。本市においても、こうした観点から、今後の公園照明についても積極的に検討をしていっていただきたいことを要望いたしまして、私の質問を 終わらせていただきます。